赤ちゃんの匂い

Rika Sawayanagi

 

自分の内側にアクセスすると、声が聞こえてくる。

 

あれやりたい。これやりたい。

あれやりたくない。これやめたい。

 

本当は、聞こえてるよね?

 

 

でも、その声に気づいてしまったら。見ないようにしてきた自分を、現実を、みないといけなくなるから。

 

 

ふっとかすめる、もやっとした感情は、なかったことにしておく。

 

いや、それは思っちゃダメだろ。って、封じこめておく。

 

 

 

 

いつからそれをやってきた?

いつから自分のこと、封じこめるようになった?

 

ねえ、ほんとは知ってるんでしょ、自分がどうしたいか。どうなりたいか。

 

 

あっと、心が反応する言葉。

ぴんと、胸がはりつめる場所。

 

そんなキーポイントが、あなたにも絶対にあるはず。見てないだけ。

 

 

 

本当にやりたいことほど、すぐさま出てくる。

 

いやいや、それは。って

 

 

いや、その「いやいや、それは」が、ほんとにやりたいことなんでしょ?

 

何回見ないフリをしても、また、追っかけてくるんでしょ?ふとした瞬間に、よみがえってくるんでしょ?

 

じゃあ、もうそれだよ。そういうことだよ。

 

 

自分の願いに、素直になろうよ。

 

なっていいんだよ。願っていいんだよ。

 

 

 

 

女優。

 

 

私は、女優になりたかった。小1くらいから。

 

でもいつしか、言わなくなった。演技やるよりも、スポーツや勉強のほうが、“確実に”できること、だったから。

 

演技は「できるかわからないこと」だったから、本当は演劇クラブに入りたかったけど、バドミントンクラブにした。

 

 

中学になって、高校になって、女優さんを見るたび、映画を見るたび、心がうずいた。

 

高校になって、自分の夢を考え出した時、真っ先に女優が出てきた。

 

こわかった。

そんな叶わない夢、願わないで。

 

って思って、かき消した。

 

 

次に出てきた夢は、講演家。作家。アナウンサー。モデル。

 

いやいや、それもむずかしそうだよ。

どうしたらそれらになれるかなんて、全く道筋が見えなかった。

 

 

だからとりあえず、英語の翻訳家、とか、なれそうなものに落ち着いて、でもイマイチ心が乗らないから、「好きなことがわからない」って、ずっと言ってた。

 

 

人生の、正解を求めてた。

 

なれるもので、楽しいことで、みんなから憧れられるもの、失敗しなくて、これならうまくいくっていうもの。

 

 

でも、そんな正解なんて、なくて。あるとしたら、最初っから知っていた、あの夢で。

 

 

あれから時が経って、大学生になった。心の奥底で女優の夢を追っていた私は、メディア系に強い、早稲田大学に入った。

 

 

今までに、何度かオーディションも受けたことがある。

 

こわかった。知らない世界だったこともあるけれど、もし受かってしまうことの方が、こわかった。

 

結局、受かっても、学費の関係で、あきらめることに落ち着いた。私は安心した。それならしょうがない、て、あきらめる建前ができたから。

 

 

でも、でも、何度ふり払っても、追ってくる夢がある。

 

 

私は、女優になりたいんだと思う。

というか、一度本気で、演技がやってみたいんだと思う。

 

 

自由もほしい。

お金もほしい。

 

 

でもそれ以上に、自分を表現したい欲の方が、ずっと強い。

 

 

講演家、作家、アナウンサー、モデル、ラジオのパーソナリティ、、、

 

あの日置いてきた夢もぜんぶ、叶えてあげたいと思う。

 

 

あの日の夢を、その辺にぽんと、捨てずにおいたら。

なぜか夢の方が、近づいてきた。今は、昔よりもずっと、それらを近くに感じている。

 

 

 

自分の夢を、せっかく自分がなりたいって思ったんだから、世界でたった一人の、大切な自分が、そう思ったんだから。

 

叶えてあげたいと思う。

 

 

こわいけど。

 

 

演技もやらせてあげたいと思う。

 

 

いつか、いつの日か、女優として、舞台なり、カメラの前に、立たせてあげようと思う。

 

たった一度きりだっていい。

 

 

でも今は、その夢を、失わせないであげること。

灯をともし続けてあげることを、大事にしたいと思う。

 

 

 

あなたの夢は、なんですか。

 

 

 

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ダンスイベントの舞台上で。