赤ちゃんの匂い

Rika Sawayanagi

人のせいに、したっていい。

 

いいんだよ。

て、いいたいと思う。昔の自分にも。

 

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私は、こういっちゃなんだが、親をとってもうらんでた。

 

お前らのせいで、がまんばっかりの人生だ。

お前らの為に、自分を犠牲にしてきたんだ。

 

 

その裏には、

 

つらかったんだ。悲しかったんだ。

がんばったんだ。見てほしかったんだ。

 

そんな、思いがあったんだよね。

 

 

中学から、高校にかけても、ひたすらいい子を演じて、勉強から何からがんばっていい成績を残すのも、ぜんぶ親のため。親が喜ぶから。

 

そう思って始めた私の頑張りは、いつしかがまんへと変わっていった。

 

 

はじめは誰でも、純粋に「○○のために」で始めたことが

つらくなってくると、ムリしてつづけていると「○○のせいで」になる。

 

 

最初は自分が望んで始めて、

最初は純粋な愛だったものが、恨みに変わる。

 

 

でも、そんなん気づけないし、気づきたくもないよね。

 

 

こっちが必死でがまんして、つらい思いしてやってやってんのに、ぜんぶ自分のせいだって言うのかよ。て、気分になる。

 

 

だから存分に、誰かのせいにしたらいいと思う。

 

 

私も、したよ。いーっぱい。

 

留年したのも、借金したのも、ひどい性格も、エラのコンプレックスも、

 

ぜーーーんぶ、親のせい。親がわるい。

わたしは、被害者なんだ!

 

 

 

その思いを、実際にぶつけてもみた。

 

 

ぶつけて、わかった。

理不尽だと思いながらも、気持ちを受け止めてもらって、気づいた。

 

 

私は、親のせいにしたいんじゃなく、

 

ただ私がすごくがんばっていたこと。

人知れずつらい思いをしていたこと。

悲しかったこと。

 

それらをただ

“知ってほしかった”

“わかってほしかった”

“謝ってほしかった”

それだけ、だったんだなと。

 

 

両親は、彼らはただ期待をかけただけで、特に悪いことはしてないんだけど、私が被害者になることをゆるしてくれた。

 

 

お母さんが、悪かったなあ。

お父さんが、期待かけすぎちゃったでなあ。

 

 

そう、落ち着いてくれた。留年、したのに。借金、したのに。

 

 

 

心のどこかで、自分が悪いんだと言うことも、わかってる。

 

 

でも心のどこかで、あやまってもらって、わかってもらって、満足している自分もいる。

 

 

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そうして、時がたった。

 

 

 

時がたって私は、

 

自分がただ、わかってもらいたかった、だけだったんだ。

被害者になろうとしてた、だけだったんだと、わかった。

 

 

 

性格わるいのは、もともとで。

その他もろもろも、別に親からなにかをされたのが、原因でもなくて。

 

 

 

そうわかった時、初めて感謝がわいた。親に。

 

 

あの時、受け入れてくれてありがとう。

私のせいなのに、被害者でいさせてくれて、ありがとう。

あやまってくれて、ありがとう。

 

 

 

おかげで、昇華できた。

 

勝手にうらんでいた、うらみは、感謝に変わり、自分自身への、あきらめにも似た、仕方ないなあ、という愛を含んだ笑いに変わった。

 

 

 

充分、思う存分に、人のせいにしたらいい。

ムリして、自分を責めようとすることない。

 

人のせいに、したいよね?

自分のせいなんて、思いたくないじゃんね?

 

 

だったら、いいじゃん。

こっぴどく、うらんで、さげすんで、叫んでやろうよ。

 

 

それだって、本当に相手がわるいことだってあるし、

もしもめぐりめぐって時がたって、我が身をふり返ることもあるかもしれない。

 

 

 

時がたてば、わかること。

 

 

だから今は。

思う存分、やっちゃおうぜ。

 

 

今思うことが、今のあなたにとって、大正解なんだよ。